top of page
検索

言語訓練の開始時期

結論からいえば2歳後半からスタートするのが良いです。

3歳台でも遅くはありませんが4歳からは遅いと言えます。


例え4歳からスタートしても間に合わないということはないですが、訓練する側としてはやりにくい。


就学後から始めるのでも訓練に適応できれば伸びますが、保護者の価値観や指導に対する考え方がすり合わせできないことが多いです。

リハ専門職との付き合い方を知らないままに6-7年以上経過しているので、訓練で何をしているかわからず、その効果を実感できないようです。検査結果の変化を見せても同じです。


逆に、就学前から始めた子の保護者で訓練での伸びを実感できると、訓練に対する過度な期待から就学後も訓練回数を増やしてほしいとの要望を受けることがありますが、実はその時が訓練終了のときなのです。言語発達の臨界期を終えて、学校教育に引き渡す時期になります。


さすがに小学校に入ると同時にサヨナラといった無責任なことはしませんが、実際に学校が始めると忙しくなり、以前と同じペースで訓練に通い続けるのは難しいようです。


言語発達に遅れがあっても「普通」になること、「普通」に感じることが重要です。接してみて、コミュニケーションに違和感がなくなることが訓練の目的です。


(相馬敏郎)

 
 
 

最新記事

すべて表示
語用論的言語障害について

以前より「語用障害」という用語、概念はありましたが定義はありませんでした。しかし、DSM-5で「語用論的言語障害」が定義されるようになりました。 診断基準 A.言語的および非言語的コミュニケーションの社会的使用における困難さ...

 
 
 
自閉症(ASD)の言語訓練

自閉性障害からASD(自閉スペクトラム障害)と、診断基準は変わっても訓練のやり方に違いはありません。 基本的には、対人関係とこだわりの問題です。これに加えて言語の機能的遅れの程度、知能(発達水準)の程度を考慮して、指導プログラムを考えます。...

 
 
 
言語訓練におけるプレイセラピー

以前はことばの前の発達段階にあるお子さんはお断りしていました。ことばが出るのは定型発達でも1歳以上。それ以前の発達段階では対面訓練は成り立ちません。ですが、最近は本格的な訓練が可能になるまで経過観察を兼ねて受け入れることもあります。...

 
 
 

Comments


© 2035 by DR. Elise Jones Powered and secured by Wix

bottom of page